許容もなく慈悲もなく

Keita Ito/イワシミズの文章です

ずっと部屋にいるとろくなことにならない

ここ二週間くらいずっと咳が止まらない。医者に行って薬も貰ってちゃんと飲んでいるんだが、なかなか治りが遅い。季節の変わり目にわかりやすく夏風邪をひいて、そのせいで先日は約束を反故にしてしまった。

 

ずっと家の中にいるとくだらないことを考え始める。あの時不快だったやりとり、嫌いだった人間。やってしまった失敗。ともすると中学時代くらいまで遡って思い出すあれこれ。周りの人がみんな無遠慮な人間に見えてくる。やらないといけないこともできていない。

 

他の人はどうだか知らないが、僕は落ち込みやすい方だと思う。小さなことをいつまでも引きずるタイプだ。その上被害妄想も激しいので、自分の内面と戦うのにはいつも苦労している。近年はだいぶコントロールできてきたが、今でも暇になるとすぐにマイナスな思考が展開されるので、なるべく怠惰な時間は作らないようにしている。いや、できてない時もたくさんあるけど。幸い、仕事はそこそこに忙しいので、随分マイナス思考は減ったように感じる。

 

だから、最近の体調不良でぼーっとしていたら、普段はどうしていたかわからなくなった。あらゆる問題は本当は解決していなくて、ただ先送りにしてるだけだったらどうしよう。そんなこと考えていてもしょうがないけどね。 

 

 

 

イワシミズふたたび

僕がこれまでやってきた音楽について書きたい。

 

かもめのマリーというアコースティックユニットをやっている。

twitter.com

ギターをピアノをバックに、二声でハーモニーを重ねていくのが売りのユニットです。

youtu.be

虚の街から MV

 

三年前(もうそんなになるのか)にかもめのマリーをはじめる前は、ふざけた曲をたまに作るくらいで、ちゃんとした作曲なんて無理だと思っていた。言いたいことなんてまるでないから。

それでも大学ではアカペラとかやっていたので、その辺うまく見繕って、なるべくハーモニーが活きるようにポップな曲を作っていた。そこからはなんとなくで、ライブができるようにバリエーションを考えてなんとかやっていた。はじめの頃の曲はかなり迷走してる感じがあるので、もうあんまり聞きたくない。

今ではかもめのマリーはレパートリーも増えて、自分たちなりのスタイルが確立しつつある。新譜もそろそろ作っていこうと思っている。

 

一方、higmaというバンドでも少し活動していて、そこでも曲を作っていた。

itcomet.bandcamp.com

かもめのマリーでのポップな音楽と違って、暗く激しい呪詛みたいな仕上がりになることが多かったので、それは新鮮で楽しかった。

 

その2つのバンドで作曲をやっていくうちに、自分の好きなようにできる音楽も作りたいと思うようになった。それがイワシミズである。

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アートワークはコムラマイさんに撮って頂きました。めちゃくちゃ嬉しい。

twitter.com

 

自分で全部の楽器弾いて録音、ミックスまでやってみると、なかなか思うように行かず難しい。だけどできた音楽は100%自分の思い通りなので、そこに愛着が持てて良い。

soundcloud.com

今一番聞いてほしい曲です。

 

スタジオ借りて録音してもらったり、ミックスお願いしたりするのは完成度は高いかもしれないけど、自由度はそんなに高くない。今までは自分の作った曲なんてあんまり聞かなかったんだけど、イワシミズの曲はけっこう聞いている。今後は色んなアプローチで曲を作っていきたいと思う。

 

年内にはEPを出したい、出します。できたらPVも作って宣伝もしたい。

悟空みたいにいうと、EP(えぇぺぇ)を作ってPV(ぺぇぶい)を作るぞ!

そんな感じです。(この文はいるのか?)

頑張るのでよかったらチェックしてみてください。

Sigur Rosという神のライブにいった

シガーロス、それは神の名前だ。

簡単に「神」とか言ってしまうこんな世の中で、僕が唯一そう呼ぶバンド。

Sigur Rosアイスランドのバンドで、僕にとって特別なんだ。

 

シガーロスの説明をしたいんだけど、その音楽は筆舌に尽くしがたい。例えようがない。静かだけど轟音で、単純だけど複雑な構成に、いつまでも続くような残響…。ダメだ、どうも的を射ているとは思えない。

とにかくもうほんとグオオオオオヴオオオオオオオオオムオオオオオオオオンン…オオオオオオオオオオオオオオオンンンンン......(余韻)って感じです。語彙力が高くて助かった。

 

普通のバンドだったら、新曲とか作るけど、シガーロスの場合は創造する(つくる)だからね。その歌は讃来歌(オラトリオ)で、後罪(クライム)の触媒(カタリスト)なんですよ。意味不明。そのくらい神格化しているから、僕にとっての歴史はもうシガーロス以前、以後に分かれている、B.C?否、B.S(ビフォー・シガーロス)なのである。

 

人間生きていると断ち切りたい面倒な柵の1つや2つはある。訳の分からない人間たちに訳の分からない言語で罵られることもある。そんな時、こいつはどうせシガーロスなんてわからない人間なんだと思う。これは完全に偏見なんですが、自分とそりの合わない人間は確実にシガーロスの名前すら聞いたことない。

 

かと言って「シガーロス?いいよね~私も好き〜」みたいなことも言われたくないんですよ。俺は。「俺のシガーロスはあくまで俺の主観で見るシガーロスであって君の観点から見るそれではないしそれに…」

 

僕はシガーロスの話になると死ぬほどめんどくさい人間になる。好きすぎて距離感がキモくなる現象だ。

 

そんな僕の神であるシガーロスのライブを、昨日見ました。これはもう来日なんて生易しいもんじゃない、降臨だ。いや来迎だ。そんなわけで来日公演に行ってきた。大阪はZepp難波で行われたそれは、まさに神との邂逅であった。

 

ここからは、僕の堪能な語彙力で表現したいと思う。

 

会場の照明が落ちて、ゆっくりとスモークの煙が流れる。

暗くなったステージの奥から、ヨンシー、ゲオルグ、オーリーの三神が現れる。

僕は前から三列目、全員の顔がよく見える。

 

 神「…オオオオオオオオン…ウオオオオオン」

(ヤバイ、本物のSigur Rosだ…意外と老けてるんだな)

 

神「ヒョイイイイピイイ ウーー エンスイキローーーン」

(Ekki mukkから、うおおヤバイ!)

 

神「ズーーーン ズーーーン

グオオオオオオオオオオオウオオオオアアアアアアアアアンンンンン(ドウンドウン)

トゥシャーニーホーーーーーーー」

(グロウソウリ!!!!これ三人の音????????マジですごくない???????)

 

ここらへんで鳥肌が無限個たった

 

神「ズオオオオオオオオ…アオオオオオオアウウウウウオオオオンン

ズィイイイイイイイイイイイ-------ズオオオオアアアアアアン

グレアーーーーーー」

(「()」の曲はヤバイ!!!死んでしまう!!ギターにやられる!!)

 

神「ポン ポン ペン ポンペペンポンポン

アーーーウーーーーウーーーーー ウーーーーウーー」

(Fljótavík、Varða…美しさ)

 

…オウウウン…ゴウウウン…(余韻)

 

一部終了、今回は二部構成になっているらしく、一旦休憩があった。

そして、ステージの奥まったところから再び現れる神々。

 

神「ドンドドン ドンドン」

(照明、VJもものすごいなこれ)

 

神「ギリギリ ギリギリ…」

(まさか…これは…)

神「ペンペペンペンペンペンペペン(テンテテンテンテン)」

ワァ-------

(Sæglópur!!!!!!!!!!!!!ああrgじゃgjっkdj!!!!!!?????)

 

ここで会場のボルテージは最高潮となり、

 

神「ドンドンパ ドン ビーー ドンドンパ ドン ビーー ドンドンパ ドン ビーー

ゴオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

アフチュールミーーーー」

(ぬいバッテリーーーーーーー!!!!!!!dふぁgdg)

 

神「ポン ポン テレン テンテン

ユーーーサレローーーーーソーーユソーーー」

(Vaka!!!!!!!!!!fjhjfhがじ)

 

神「ドンドンドンドンドンドン   ドンドンドンドンドンドンドン ドンドンドンドンドンドンドン ベ------ベ---ベ---ベ----」

(フェスティバルっ!!!!!!!この曲のカタルシス!!!!!ドラムがいつの間にか半裸に!!!!!)

 

神「ブーーーンブーーンン オアアアアアン」

(ああ…さっきヨンシーがちょっとこっちきたん良かったな…)

 

神「ゴアアアアアアン ヴアアアアア ズィオウアウアウアウ 

シャアアーーーーーーーキーーーーローーン 

ズンズン…ズン…」

 

ヌアアアアアアアアキイイイイイアアアンンン……ウイイイイイアアアアアン………(余韻)

 (あああ………)

 

 

 

 

終わった。

 

正直、Sæglópur Ný Batterí Vaka Festival の流れはやばすぎて今思い出しても鳥肌が立つ。でもまだ見たかった曲いっぱいあるし、もっとやって欲しかった。巨大な自然そのものみたいなSigur Rosのライブは、森の静けさから、風の音、雷鳴や嵐みたいな轟音まで、会場いっぱいに暴れまわっていた。そして、その余韻といったらないよ。ほんとに圧倒された。またいつか必ず見たい。最高だったーーー

 

 

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 Takk...

Spotifyで聞くブラックメタル入門

聞き慣れた曲ばかり毎日聞いていると、何となく焦ってくる。同じような刺激を受けていくうちに、知らず知らず感性が摩耗していくんじゃないか、そんな不安にとらわれる。

 

Spotifyを始めた。音楽ストリーミング配信サービスである。

www.spotify.com

僕はSpotifyが日本に上陸する前からちょくちょく使っていたんだけど、普段はiPodで音楽を聞いていたので、課金したのはついこないだのことだ。見慣れたアーティストばかりが並ぶ自分のiPodとは違って、Spotifyにはいろんなのがある。これ前から聞きたかったやつ、とか、この曲ライブ盤あったのか、とかたくさん見つかる。自分のように様々なジャンルを横断的に聞いていくタイプには相性が良いようだ。

 

イマドキのアーティストにもついていきたかったので、岡崎体育やら、サチモスやら、水曜日のカンパネラやらをフォローして聞いていたけど、結局すぐに飽きた。こういう音楽を聞いても表面をなぞるだけですぐ消費してしまうのは、自分がメインターゲットから外れたからなんだと気づくと、少し寂しさもある。

 

なので今は、ブラックメタルを聞いている。

 

長い前置きが終わり、今日はブラックメタルの話をする。それはとても癖の強い音楽です。

悪魔主義」と言われる反社会的な音楽性が特徴のブラックメタルは、ノルウェースウェーデンなどの北欧で生まれた。北欧といえば家具や雑貨などで、洗練されてスマートなイメージがあるけど、実はあのあたりは冬の日照時間が極端に短いので、精神を病んでしまう人が多い。日光からセロトニンを作ることができないのである。そんな死ぬほどの陰鬱を昇華してできた音楽なので、当然のごとくブラックメタルは地獄で録音したような曲ばかりだ。

 

速すぎるシンプルなドラム、存在感の薄いベース、単音のトレモロリフが永遠に続くギター 、終わっているデスボイス。乱暴に言っているがブラックメタルの大体はこんな感じだ。ありえないほどの低音質なバンドが多いので、基本的に何やってるのかがわからない。何やってるのかわからないがとにかく速い。速いしウルサイ。たまに宗教音楽みたいなコーラスやシンセが入る。その後はまたさっきの速いやつだ。

 

それだけ聞くとただの騒音みたいに思われるかもしれないが、ブラックメタルの面白さは、その哲学にある。死者を模したようなコープス・ペイント、血のりや動物の死骸を使ったライブパフォーマンス、折りに触れ自殺するバンドメンバー。バンドによりけりだが、とにかく全てに反抗する、と言った哲学は共通している。

 

反社会性は音楽だけに留まらず、本物の犯罪者も多く発生した。教会を燃やしてジャケットに使用したり、絡んできたゲイを殺害したり、最終的には内ゲバでバンドマン同士で殺人事件が起きた。ブラックメタルはわりと危険である。

 

だけど、そんな奇抜なファッションも、やりすぎなパフォーマンスも、騒音に近い音楽性も、何もかも鬱から抜け出すためだと思うと少し可笑しくなってしまう。どのバンドも、欝や恐怖を昇華するために真剣にやっているので、行き過ぎたシリアスがギャグに見えるのと同じように、ときどきどこか滑稽に見える。その純粋さもまた、ブラックメタルに惹かれる点である。

 

僕は暗い気分の時は、ブラックメタルを聞く。単調なリズムで低音質な爆音が流れ続けると、ホワイトノイズを聞いている感覚になって、いつの間にかささくれだった気持ちが少しニュートラルになる。自分と同じように、それ以上に陰鬱な気持ちで作られた音楽に共感することが癒やしになるのである。

 

SpotifyFacebookと連携して、利用している友達が聞いている音楽を見ることができる。チェックしてみると、僕のFacebookは友人が少なすぎたのか誰もまともにやっていなかった。3ヶ月で100円セールはもう終わってしまったが、今からでもどうですか。一緒にブラックメタルを聞こう。SNSの鍵アカで上司や会社の愚痴をよくこぼしている諸兄らには、特にオススメしたい。 僕はFuneral Mist、Deathspell Omega、Xasthurがお気に入りだ(バンド名もちょっと笑えるでしょ?)。

結婚式その後 精神 最近読んだ本

結婚式その後

 

友人の結婚式も終わって日常に戻っています。

もう一週間以上経っているけど、それはそれは楽しい一日であった。

 

前日は謎の期待と緊張であまり眠れなかった。僕はこういうことが多い。式場はポートタワーのすぐそばのすごい豪華なやつでした、飯はフグがでました。僕は余興で弾き語りをした。新郎の会社の人がちょっと泣いていた。良い結婚式の思い出になってくれてたらいいな。

久しぶりに会う友人たちには一抹の不安があったけど、意外にもとても楽しく会話ができた。昔は苦手だった集団のノリとか、テキトウな話題の選定とかが、全然嫌じゃなくなっていて、帰る頃には「また会いたい、むしろ積極的に関わりたい」とまで思っていた自分に驚いた。彼らが大人になったのか、僕にも余裕ができたのか、ぎこちなさは確かにあったけど、自然体でいられたと思う。

というか昔の僕は、気に入らない価値観を見つけたらとにかく下に見ていたので、そのせいで自分で自分の首を絞めていた。息苦しかった。背伸びは良くないね。

 

精神

ちかごろ精神が良くなってきている。

今まではダメージを受けた時の気分の落ち込みがすごくて、すぐに辛くなっていたけど、愚直に毎日を積み重ねていくと精神が徐々に良くなっていくことを発見した。すごくないですか。ただ、心が摩耗してることに気づいてないだけだったらまずいので、適宜確認は必要です。僕の場合、このような「自分の精神とどう折り合いつけるか」というのは生きる上での大きなテーマになっているので、この調子でもっと頑張っていきたい。

そして、生活の基盤が固まりつつあるので、その土台をもっと強固にしつつ、音楽活動をやっていきたい、という気持ちも生まれた。僕は日々の生活が不安定だと、表現活動のやる気が持てない人間なんだとここ2年位で学んだ。PDCAでいうと、ずっとPPPPとかCCCCばかりやっていた。それどころかKKKK(糞糞糞糞)とか、KSNR(希死念慮)とか、ろくでもないサイクルを回していたように思う。最近はあまり回らなくなったのでよかった。

 

夏には生活がある程度落ち着くので、なんかしらを発表できたらいい。

 

最近読んだ本

意味不明なサザエさんみたいな3本立てですが、最近読んだ本です。

 

羆嵐 (新潮文庫)

羆嵐 (新潮文庫)

 

 それ町で歩鳥が「あんたら羆嵐読んだことないんかい!」と言っていて、読んだことなかったので読んだ。この夏北海道に行く予定なんだが不安になった。higmaは怖い。

 

 

水野仁輔 カレーの教科書

水野仁輔 カレーの教科書

 

 カレーの教科書です。料理本ってレシピが羅列してるだけのイメージだったけど、この本は違った。日本でカレーが定着していった歴史から、スパイス一つ一つの特徴、玉ねぎの切り方、炒め方の実験などカレーの全てが網羅されてるんじゃないかってほど、まさに教科書と言うべき本だった。時々、「隠し味の二次元マトリクス」とか、「カレーは数学であり科学」とか「素材を変数に見立て」とかパワーのある文章が出てくるのでそこにも引き込まれる。この本を読んで上野センタービルの地下でフェンネルクローブ、クミンなどをわざわざ買った。

 

 

すべてがFになる (講談社文庫)

すべてがFになる (講談社文庫)

 

 学生時代に友人宅で飲んでいた時、本棚にこの本を見つけた。僕と別の友人はふざけて「Fなる〜」とか、あらゆるものを指差して「Fや〜」とか、「F飲むわ〜」とか言って安酒を飲んでいた。そのことを思い出して気づいたけど僕は阿呆ですね。

 

最近ミステリーかSFしか読めない体になってるんで面白い本あったら教えてください。