許容もなく慈悲もなく

Keita Ito/イワシミズの文章です

僕のあまりに稚拙な返事

こっちに来てから半年くらい経つけれど、未だに休日の過ごし方がよく分からない。この3連休中もぼーっとしていたら暇になってしまったので、大学時代の友人に声をかけた。

 

彼は会社員を辞めて、今はフリーランスで働いているらしい。かなり忙しいらしく、雑に誘ってしまい申し訳なかった。それでも二時間だけ時間を取ってくれて新宿で会った。学生時代からちょっと変わったやつだと思っていたけれど、今の彼はもっと大きく変わっていた。組織に所属し始めて、その安心感が徐々にわかってきた僕にとって、フリーで仕事をしている彼の話は、まるでちょっとした冒険譚だった。彼の話を聞いてる間、僕の相づちはだいたい「ええー」とか、「すげえ」とか「すごいな」だった。バカみたいに連呼していた。そして彼は次の仕事に行かなきゃいけないみたいで、あいさつもそこそこに駅で別れた。そのあと僕襲ったのは、軽い自己嫌悪だった。なんだよ、俺のあのペラペラな相づちは。

 

学生時代と違って、今ではだんだん友人との共通の話題は減ってきている。そんな中でも同じように友人と仲良くしていたいなら、それぞれが新しい経験や知識を蓄えて、会話のレベルを合わせていかなきゃならない。レベルといってしまうとなんか語弊があるかもしれないけど。とにかく、友人と対等でいたいなら、僕はそのくらいはしておかなきゃならないと考えている。しかし、あの時の僕はあまりに稚拙な返事しか持ってなかった。自分の日常とはあまりにかけ離れていたけれど、僕も差し出せるものがあったと思う。「すげーな」とか「さすがだな」とか、もしかしたら失礼かもな。このままじゃやばい。負けたくない。

 

まあそんなわけで、少しでも自分ができることはやらなきゃ、という焦りから、文章でも書こうと思ったのである。いつまでできるかわからないけど、よかったら見てやってください。